建15坪のコンパクトハウスが158万円から

管理費のかからない希少物件

 温暖な伊豆への移住を夢見て、いつものように物件チェックをしていたら、別荘地内でありながら管理費がかからず固定資産税3万円のみで維持できる手ごろな一軒家が競売に出ているのを見つけた。

 平成7年築24年とまだまだ住めそう。標高250mほどで温暖な伊豆のなかでは少し寒いかもしれないが、現在住んでいる栃木県に比べたらずっと暖かく快適な生活が送れるだろう。
 玄関の上に突き出た外構が崩壊しかけている他は、雨漏りやクラックなどの重大な瑕疵はなく、水回りの状態もまずまずなのですぐ住めそう。所有者との連絡が取れないので残置物の扱いが問題になりそうだけれど、ゴミ屋敷のような非常識な状態ではないのでなんとかなるかも。

スーパーやコンビニが徒歩圏内

 自然豊かで民家もまばらな山中の静かな環境にありながら、節約セミリタイヤ生活の強い味方、業務スーパーが2km弱のところにあり、そのすぐ隣にはマックスバリュもある。さらにファミリーマートがすぐ近くにあるので、別荘地としては珍しく自家用車のない生活も可能だろう。ただし標高差がキツイので自転車は厳しいかも、電動アシスト自転車なら大丈夫かな。

 

一碧湖が見えるかも

 現地に行ってみないとわからないけれど、湖側に傾斜している斜面上に建っているので、障害物がなければ湖面を部屋から望むことができそう。一碧湖は昨年伊豆別荘物件探しの旅で訪れ、大きなホテルや物産店など騒がしそうな建物もあまりなく、静かで落ち着いた雰囲気のいいところだった。
  
 田舎とはいってもバブル期に開発された別荘地なので、田舎暮らしにありがちな面倒な近所づきあいとは無縁そうだ。

ストリートビューで確認

 3点セットによると現在は空き家だけれども、グーグルマップのストリートビューでは自家用車が確認できるので、最近までは住んでいたようだ。長期間放置された物件でないのは安心。
 これは物件東側からのアングルだけど、この先の道路にはデータがなく近寄れるのはここまで。あとは現地へ行って確認するしかない。しかし気になるのは写真左、物件の南東にある隣家だ。物件より高い土地に2階建ての戸建てがあまり間隔を開けずに建っているため、午前中の日照が遮られる恐れがある。

入札はしないかも

 敷地が90坪弱で、菜園をするほどの面積がないし庭が物件の影になり日当たりが悪い。借りられそうな隣地もない。

 南東側にすぐ隣家があり午前中の日当たりが悪そうだ。
 私は朝方人間で午前中の集中力が高く作業効率が良い。ところが朝日を浴びないと覚醒せず1日をボーっと無為にしてしまう。
 現在の我が家も東側が杉林のうえ、建物が南西向きに建っているため朝日が入らないのだけれど、天窓があるので直接日が当たらなくとも部屋が明るいため、何とか我慢できている。それでも冬の寒さに次ぐ大きな不満点で、移住したい病の大きな原因になっている。南東の日照は最重要視している項目なので、安易に妥協して後悔を繰り返したくない。

セミリタイヤ目的ならかなりポイント高い

 私個人には向いてないというだけで、朝の日照や家庭菜園に興味のない人にとっては、セミリタイヤ拠点としてかなりお勧めの物件と思える。

 寒暖差の少ない伊豆なら冷暖房費は最低限ですむし、家が築浅コンパクトなので維持費も安い。車がなくても日用品が入手できコンビニもすぐそこ。煩わしい近所付き合いのない別荘地でありながら管理費0。この条件で100万円台はそうそう無い。

 注意点としては私設水道のため名義変更料22万円と、月2600円の水道基本料金、それから自治会費が年6000円かかることだ。にしても伊豆の別荘地料金としては激安の部類に入る。もし管理費が月7000円かかるとすれば、20年住むと物件価格を越える負担になる。伊豆の別荘地はそんなところばかりだ。

長雨のなか電子回路設計に夢中

 先月からずっとKiCadでの設計や電子部品の選定に取り組んでいる。
 10年来の夢だったキャンピングカー統合電力制御計画、3年前セミリタイヤする以前から断続的に取り組んではいたのだけれど、当時の開発環境や技術力と電子部品相場では価格に見合った機能を提供できそうになく、いまいち本気になれなかった。

 近年、FirebaseやIonic、CloudIoT、そしてKiCadなどオープンソースのIoT開発環境が進化して個人でも相当高機能でセキュリティの高いシステムを構築できるようになったのと、電子部品の低価格化が一段と進み、年100台程度の販売量でも十分に採算が見込めるようになったので、年内に試作品を完成すべくフルコミットすることにした。
 
 シトシトと1月以上続く長雨も、根気のいる設計作業を継続するには涼しく気分の浮き沈みがない好条件で、淡々と発注まで漕ぎつけた。万事物事は捉えようだ。

LCSCが凄すぎる

 10年前は個人でエレクトロニクス製品を作ろうとしたら秋月電子通商DigiKeyくらいしか調達先がなかった。基板製造はFusionPCBが10ドルでサービスを開始していたものの、トータルで1台当たり原価が2000円は掛かった。
 
 LCSCではチップ抵抗が100個で10円とか、パワーFETが10円とか、以前の1/5~1/10の値段で価格破壊もいいところ、さらに基板製造は2ドルでやってくれる。もっとも安い部品はすべて中国製で、日本やアメリカ製のメジャーな半導体はあまり扱っていないけれど、恐らく中華部品を組み合わせて製作されたであろうUMIDIGIスマホを4月に購入し以降なんのトラブルもなく快適に使用できているところを見ても、中華半導体の信頼性は十分に高くなった。

 LCSCのおかげで製品1台あたりの原価はワンコイン以下になる。

 

世界はものすごいスピードで変化している

 Googleが半導体チップの設計ソフトウェアをオープンソース化するようだ。
 電子回路基板CADのKiCadもオープンソースで大変高機能なんだけれど、ついに基板上の部品までオープンソースで設計製造可能になる時代が確実にやってくる。

 10年前に現在のIoT開発環境がとても予想できなかったように、10年後はあらゆる分野で今ではあり得ないほど個人でできることが増えるだろう。有益な情報は膨大で、無料でどこからでもアクセスでき、いくら時間があっても吸収しきれず好奇心が尽きることはない。今までは都心や駅近などいい場所を確保することがゲームに勝つ条件だったけれど、これからは情報を体系的に収得する時間をいかに確保するかが勝負になるだろう。

時代はセミリタイヤ?

 3年前に20年以上勤めた県庁を辞めたのは、激変する世界のなかでノンキに役所へ通っている場合じゃないな、と思ったためだ。そして現在の我が家を7年前に178万円で競落して生活費がほとんどかからない生活環境をDIYで構築し、早期退職制度を利用してセミリタイヤ生活に突入した。

 それからアルバイト等もせずずっと家に居るけれど、毎日やりたいことが山積みで暇と思ったことはない。ストレス解消の必要がないのでお金で気分を買うことをしなくなり、本当に必要なもの以外は購買行動自体が面倒に感じ、冬の灯油代を除けば毎月の出費は3万円を超えることがない。

 日々の研究のテーマはインターネット上に無限に転がっている。ソフトウェアならオープンソースで開発環境が全て揃うので費用はかからないし、ハードウェアにしても部品代はたかが知れている。研究への没頭はあらゆる娯楽をはるかに凌駕する幸福感を与えてくれる。

 

開札結果

 結局見に行かず入札もしなかったのだけれど、
2,578,000円で法人が落札、入札数はたったの2件。
セミリタイヤはあんまり人気ないみたい。

(9月27日追記)